きっかけづくり

　専門学校に通う我が家の１８歳の娘。

　好き嫌いもほとんどなく、今まで大きな病気もせずにすくすくと成長してくれました。

　でも、ひとつ・ふたつは嫌いな食べ物があり、ひとつはナス、もうひとつはトマトでした。

　どこがどう嫌いなのか、特別な理由もなく、ただ　「ナスはぐにゃっとしているから・・・」　とか

　「トマトは匂いや食感がいやだから・・・」　とか、雰囲気の問題みたいなことを言っていました。

　まぁ、ニンジンやジャガイモやタマネギなんかよりは、そんなに成長や食生活に

　支障はないかな・・・いや、美味しい食べ物だけどね。

　でも、無理に食べさせないでいたら、ナスは半年くらい前に、バイト先で自分が売っている

　鶏肉の南蛮漬けに揚げたナスが入っていて、食べたらとても美味しかったらしくて

　それ以来好きな食べ物になりました。

　そして今夜、少し前にモッツアレラチーズが美味しいと言っていたのでそれをトマトにのせて

　サラダにしたら食べるかな・・・と思ってつくってみたら・・・

　なんと！想像以上にあっけなくぱくぱく食べてくれてびっくりしました。


　

　本人曰く、今までも我慢して食べれば食べられたけど・・・

　じゃあ、食べればいいのにねーーー

　「チーズに釣られて」　という観も無きにしもあらずでしたが、

　ひとりでトマト１個半くらいは食べていました。


　案の定、最後の４切れくらいはチーズののっていないトマトばかり残っていましたが。


　いままで何度か食べさせようとして、ちょっとお高いフルーツトマトみたいな　「甘い」　というのを

　買ってきてみたり・・・でもわたしはあの青臭いのが結構好き。「トマト」　っていう感じがして。

　そんな気持ち、今の子ども達にはわからないのでしょうねー


　それからわざわざ湯むきして皮をとってあげたり、お砂糖をかけたら食べた・・・という話を聞いて

　実際にやってみたり・・・「トマトに砂糖！」　うえぇ～って一瞬思いますが、意外と普通に甘くて

　美味しかったですよ。でもやっぱり食べてはくれませんでした。


　なんでも無理にさせようとしてもしないものはしないもので、見方を変えて、違う方法を考えると

　案外すんなり受け入れてくれたりするものですね。


　久しぶりに食べたトマトは美味しかったです。

　わたしたちの子どもの頃は、１個をかじりついて食べたりもしましたね・・・