スウィートウィットな日々の記録
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平成24年3月12日。
お昼過ぎ。
仕事帰りに空を見上げて。
ああ、あの日の次の日は、ただひたすらにテレビに向かっていた。
朝刊には海辺にひざを抱えて座り込む女の子。
一面トップの半分を割いたその写真は見れば見るほど息をのむような。
女の子の格好は、頭は寝起きのようなヘアスタイルで、コートも着ていなくて
靴も片方履いていなかった。
バックの風景の何かがたくさん転がっているのは、それは普通は見ることのない
家屋などの破片・・・打ち砕かれた膨大な量の瓦礫であると見えてくる。
いわゆるペタンコ座り(女の子座り)のその女の子の肩は落ち、顔は悲しく歪んで
途方にくれている様子がまざまざと伝わってくる写真だった。
新聞は保管していないけど、今もはっきり覚えているわたしの中での
”報道写真特別大賞” 決して忘れない、忘れてはならない一枚だ。
今頃どうしているだろう。
我が家の娘とそんなに変わらない、同じ年代の女性として、自分の道を生きているだろうか。
出先から2時間かけて歩いて帰ってきた自分のこと、学校から右往左往でやっとこ夜中近くに
人生最大の思いで帰宅したであろうわたしよりも大変だった娘のこと。
忘れない。あの日のこと。
一夜明けて、また一夜明けて。
そうやってこれからも時は流れる。
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